2009年10月27日

友人の体験談

私の友人の体験談です。私が催眠療法のクラスを受講しているときから練習台になってもらったりと
何かと協力的で(というより興味津々)、彼女の存在には重宝していたんですが・・・(^^)
彼女はその後もヒーリング、リーディングも受けていていました。
いつどんなセッションをしても、彼女にとって父親との課題は常に現れていました。
でもまさか、こんなかたちで大きな愛情を目の当たりにするとは私も思っていませんでした。


私の父は5月に亡くなりました。亡くなる前後にとてもいい体験をさせてもらいました。
私は中学生の頃からこの体験をするまでの約20年、父に対してずっと嫌悪感があり、
自分は父から愛されていない、そして自分も父を愛していないと思っていました。
父は長年アルコール依存症や糖尿病を患っていました。家族が父の体を心配しているのに、
それに対して父が応えてくれようとしなかったのが嫌悪感の一番の原因でした。
私は何度も泣きながら父に「お酒を止めて!」と頼みましたが無駄で、その度に
「娘の私が言っても改めようとしないって事は、この人には私なんてどうでもいい存在なんだろうな」
という気持ちがどんどん強くなりつつ大人になっていきました。
もうここまで来ると心配半分、勝手にすればが半分という感じで、どうしていいかわからない状態でした。
そんな時、今から2、3年前に岩崎さんからオーラや過去生、全ての事には意味がある、
などの話しを聞く機会がありました。
初めて聞くはなしばかりでしたが、なぜか自然と納得出来ました。そして、父との事を見てもらいました。
その時の結果は「お父さんは愛していないのではなく、ただ愛情表現が下手なだけ」でした。
「あぁ、そうかなるほど・・・それでなんだ」と納得しつつも、どこかまだ心の底からはそう思えず、
月日が経ってしまいました。
受けてその場ですっきりすることもあれば、後々すっきりすることもあると聞いていましたが、
私の場合は多分一生気付かずに終わっちゃうな、くらいに思っていました。

そして2、3年が経ち、父の体調が崩れてきたある日、いつも通っている整体の先生の所へ行きました。
その先生は時々、何かの講演やいい番組を録画して施療中の患者さんも聞けるように大音量で流す事があるのですが、
私が行ったその日も何かの番組が流れていました。
最初は気にもならなかったのですが、ふと耳を傾けたら、なんとそれが正に、いつか岩崎さんに見てもらった時と同じシーンだったのです。
そのカウンセラーらしき人が
「うーん、あなたの父親はあなたの事を愛していなかったのではなく、
 ただ単に愛情表現が下手なだけで、それをあなたはそのまま受け取ってしまったから
 愛されていないと思ってしまったんですよ。」
そう言っている声が聞こえた時、私はなぜか施療中にもかかわらず泣き出してしまいました。
それは、言葉が耳や頭に入ってきたと言うよりグオ~ッと心臓に入ってきたと言う感じでした。
そこからはもう自分でも止められないくらいに次々と心の声(?!)みたいなものが湧いてきました。
頭で考えて「ふむふむ」と言う感じではなく、勝手にポンポンやってくると言う感じでした。

最初は心の底から「お父さーん!!」って湧いてきました。
「ん?あの家に住めて、ご飯食べれて、学校いかせてもらって・・・これって誰のおかげ?
 お父さんじゃん!!あー、今まで当たり前過ぎて気付かなかった、今まで私は何やってたんだ?!
 感謝するって事、全然していなかった!」
私が3、4歳の頃に父のひざの上に座って二人ともにこにこしている写真があるのですが、
それがぱっと頭に浮かんできて、本当に心の底から
「あー、私って愛されてたんじゃん!」
昔、母がよく「あんたは小さい時お父さんが会社に行く度に窓あけて、
 姿が見えなくなるまでおとうさーん、おとうさーんって毎日毎日泣いて困ったよ」
と言ってた事を思いだして、
「私もお父さんを愛してたんじゃん!」
これらがいっぺんにどばーっとやってきた感じでした。
自分でも、びっくりするやら感動するやら、何が起きたの?って状態でした。

その後少し冷静になって考えたら、私達はお父さんの体が心配だからと言いつつ、
「お父さんが倒れでもしたら私達が大変になるんだから、気を付けてよね!」と言う気持ちがどこかにあって
感謝していなかったからなかなかいい方向にいかなかったんだろうなあ、と思いました。
あんなに父の事が嫌いで理解しようともしなかった私ですが、こうやって気づく事が出来て、
初めて「お父さんの為に!」と思ってスープを買ったりしました。
はやくお父さんに渡したいなあ、と思っていた2、3日後に父が末期ガンで余命数ヶ月と母から聞きました。
ショックでしばらくボーっとしてしまいましたが、すぐに切り替えて
「せっかくお父さんの事大好きになったんだから、支えなきゃ!」と思い、
入院先でもいろいろ話しをしたり、手をさすったり(父に触れると言うのは前の私では考えられない事でした)、
なんか愛しいくらいでした。
父はその1ヶ月後くらいに苦しまずに亡くなりました。

亡くなってすぐは、「なんでもっと早くお父さんに優しくできなかったんだろう?」と後悔したり、
「嫌悪感を持ったままのほうが、亡くなった後自分も気持ち的に楽だったのかも・・・」と思ったりしましたが、
後悔すればしただけ何かが変わると言う事でもなく、起きた事は変わらないし、
嫌いなままお父さんとお別れしても多分何も気付くものはなかったんだろうなぁ。
大好きになったおかげで色々気付く事が出来たし、「気付くのがもっと早ければ」ではなくて、
「あの時じゃなきゃ気付かなかったんだよ!だからこれで良かったんだ!」と思えるようになりました。
今は、お父さんの娘で良かった、お父さんありがとうね、と幸せな気分です。

悲しい辛いと言う出来事も、あぁ切ない切ないといってただそのまま終わる事もあるけれど、
嬉しい事だけでなく、悲しい事も見方や受け取り方次第で感謝出来るんだな。
本当に全ての事には意味があって起きているんだ・・・成長させてくれる事だったり、
すべてがいい事に繋がっていくんだなあ。全ての事に感謝だなあ、と実感しました。


彼女の場合、現世での肉体を持ったお父さんとのワークはラストスパートがすごかったようです。
整体の施療中に聞いた番組で彼女が覚醒(!)した時、
催眠療法で誘導した時に見た父娘で遊んだ場面や、その後のリーディングなどでオーラに現れていた情報が甦り、
「これかぁ~」とわかったことがいくつかあったそうです。
彼女はお父さんが元気な頃、時計をあげた事もあったそうですが、その時は気持ちがこもっていなかった。
数万円する気持ちのこもらない時計よりも、気持ちのこもった百円位のスープの方が測りきれないほどの価値があったんですね。
お父さんは結局そのスープは飲めなかったそうですが、飲む・飲まないではなく、
スープを選んでいた彼女の行為そのものが「愛の権化」ってなところでしょうか?!
ある人生の大きな節目に自分がこんな形で関わっていたんだと思うと、不思議な気持ちがします。

人生それぞれ、こういった形で愛を表現する場合もあれば、そうでない形もある。
憎しみあって今生終わることも、亡くなってから分かる人も、分からない人もそれぞれの選択ですね。
どの選択が良いも悪いもない。良い、悪いの性質を決めるのも結局は自分自身なんだと思います。


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Posted by ピュアライト at 11:13│Comments(0)スピリチュアル
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